グアテマラのリカステ

グアテマラは蘭の産地ですが、そのグアテマラの蘭協会の写真集(のようなもの)を眺めていて、Lycaste Eico Saitoという学名の蘭があることに気づきました。

リカステと言えば、グアテマラの国花でもあるモンハブランカもリカステの一種なわけですが、3枚の大きな花びらが特徴で、三菱蘭などと呼ばれるものもあるとかないとか。

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上の写真はコバンで撮ったもの。どの種類のリカステかはわかりません。

リカステ・エイコ・サイト(あるいはサイトウ)はハイブリッド種のリカステ、なんだそうです。ハイブリッドと言えば違う品種の混血なわけですが、お父さんがリカステ・ブルゲンシス(Lycaste Burgensis)、お母さんがリカステ・バリアーエ(Lycaste Balliae)で、一応リカステ同士だけどハイブリッド。良く分からない世界です。

エイコ蘭の作者はタケジロウ・サイト(あるいはサイトウ)氏。1987年のことです。奥様のお名前なのかしら?いいなぁ、花の名前にしてもらえるなんて。

エイコ蘭の写真、ネット上であまり見つけられなかった&著作権の関係でここには載せられませんが、小ぶりのリカステのように見えます。小ぶりのリカステの群生って、なぜか水仙みたいに見えてしまうのでありますが。

グアテマラの国花、通称モンハブランカは、学名でいうとLycaste Skinneri var. alba、リカステ・スキンネリの白花変種はワシントン条約の付嘱書I、絶滅のおそれのある種に含まれています。実はモンハブランカは既に野生では存在しないという話も聞いたことがあるのですが、どうなんだろう。ベラパス中を探せば、ひょっとしてどこかにひょっこり生えているけれど誰も知らないとか、あってもおかしくないような気はします。小僧曰く的には、「絶滅したって言っておけば誰も探そうとしないからいいんだよ」なんだそうな。だったらケツァルも絶滅したって言っておく方が良くないかい?

昔、50センターボがお札だった時は「国の英雄」テクン・ウマンの絵がありましたが、コインになってからは「国花」モンハブランカとなりました。コインの絵柄としては地味かな。それにモンハブランカと言えば白じゃないとね?

このモンハブランカことLycaste Skinner var. albaとは別にLycaste guatemalensis、つまりグアテマラのリカステという名前のリカステもあるんだそうで、段々混乱してくるというか、区別がつかないというか、むしろ本物の花を見てからブログに書くべきだったよね、と今更ながらにして思うのでした。

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